2015年日本アカデミー賞作品賞。
すごく観やすい戦争映画。
日本目線から戦争を描くと反戦映画になる。
自分自身もそれがしっくり来る。
けど、特攻を美しく描き、零戦をカッコよく描く事が正しいのか？
良くアメリカ映画で、軍を英雄視する部分に嫌な気分になる時があるけど、この作品にはアメリカ軍の気持ちなんて一切描かれてない。
やっぱり物語は語る者が切り取った部分でしかないのが当たり前で、その辻褄合わせも語る者のコーティングで出来てるんやなぁ。
洋画のアメリカ軍を英雄視する部分が気になる反面、日本の反戦映画に全く疑問を持てへんのも変な話なんかもしらん。
ただ、俺も日本人なんで、この映画のテーマに共感し、「戦争はあかん」って軽く言ってしまいがち。
そして、「戦争を戦った人たちのおかげで今があるんやなぁ」って思いがち。
都合の悪い部分には目をつぶってしまいがち。
観やすい分、そういう風にも取れる映画。
言い方悪いかもですが、エンターテイメント性もあり、とても面白い戦争映画ですよ。
