ティオ

情愛と友情のティオのレビュー・感想・評価

情愛と友情(2008年製作の映画)
3.0
ベン・ウィショー目当て。
観賞後に初めて『キャプテン・アメリカ』のペギー・カーター役ヘイリー・アトウェルと、『ローグ・ワン』『博士と彼女のセオリー』のフェリシティ・ジョーンズがいたことを知った。

宗教にあまり良い印象を持っていない自分からしてみると、フライト家のガチガチの信仰生活は恐ろしげに感じる。
それもあって、自由に生きようとするセバスチャンやジュリアに共感してしまうから、自分は、後半のセバスチャンの落ちぶれたような様に心を痛め、病院で感激して涙を流しながら歌うジュリアに恐怖を抱いてしまうんだなと思った。

絵画とジュリアの取引が印象的。
チャールズにとっては大切なものの交換だけど、ジュリアにとっては自分がモノと同等に扱われたことになるんだと、ジュリアの叫びを聞いて初めて思い至った。
つい主人公を中心に考えてしまうけど、周辺の人々の立場にも思いを巡らせないと、こういった、人と人との関係を掘り下げて描く作品では、大切なことを見落としたまま鑑賞を終えてしまうと、少し危機感を持った。
ティオ

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