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わたしはロランスの38kのネタバレレビュー・内容・結末

わたしはロランス(2012年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

女性になりたい男性と、その男性と付き合っている(付き合っていた)女性のお話。

フランス映画を観たことがないので一概に「フランス映画はこうなんだ!」という感想は書けないんですけど、日本的ではない色彩感覚に驚きました。
再開し、二人で旅をするシーンなんか特に印象的です。
世界はカラフルに彩られてるんだなと。

そう考えると色々日本映画とは違いますよね。
過剰演出とか、激しい口論とか。
人の心情を視覚的に表しているんですけどギャグなんじゃないかなと感じるほどの演出。

激しい口論は…二人が感情的になりやすいからなのかもしれませんけど。あんなに激情型の二人ならば確かに衝突してしまう。


ただ、ロランスの生き方は面白い。
自身もフレッドに対して「穏やかではないけど楽しいはずよ。」的なことを述べていました。
これ、自分に通ずる部分があるから困ってしまう…(笑)



いくら言葉でどう伝えようとほんの一握りしか伝わらなくて、100%分かりあえることはないんだなと少し悲しくもなったりしますけど、人間の強さと脆さを表現した見ごたえのある映画でした。

愛ってなんだろうね……
何度季節を繰り返しても忘れられない人がいるっていうのは素敵なことなのか、はたまた残酷なことなのか。
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