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わたしはロランスのペインのレビュー・感想・評価

わたしはロランス(2012年製作の映画)
4.7
久々に観賞。現在、我々にとってドランは一昔でいうところの“ゴダール”や“レオス・カラックス”のような存在。

常識に囚われず“映画の文法”をどんどん破壊していってる。

類い稀なる映像と音楽のセンスはもちろんだが、人生の酸いも甘いも経験してきたかのような熟年監督ばりの感性でこの映画を当時23歳で作り上げたという事実と才能はやはり認めざるを得ないところ。

映画としてのバランスや完成度という意味では個人的には『Mommy』の方がよく出来ているとは思うが、これでもかとドランのやりたいことが詰め込まれていて、“グザヴィエ・ドラン”という作家の本質が垣間見れる“ドランの真骨頂”的な作品なのはこの『わたしはロランス』なんだと思う。
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