2018年 85本目 劇場鑑賞28本目
本年の映画納めがこちらになりました。
旧作だけど、アップリンク吉祥寺の
オープン記念にて。ドラン4作目。
やはりドラン氏の作品は本当に剥き出しで、
感情が瑞々しくて、痛々しい。
恋人として過ごしてきた時間を
「偽りの自分だった」と言われる苦しさ。
人間的に愛し合いたいと心から思う反面
ロランスがなりたい自分になることを
選んだ時から、お互いに正直にいることで
どうやっても理解できないものが
生まれてしまった2人が本当に歯痒い。
一緒に生きていきたいとどれだけ願っても
互いの全てをわかり合うことはできない。
ロランスには残念ながらあまり
共感できなかったけど、自分に正直に
生きる姿には本当に羨ましいとすら思えた。
Mommyの時とは全く違う
スザンヌ・クレマンの苦しみながら
懸命に愛する人を理解しようとする姿、凄まじい。
感情が滝のように舞い戻ってくる
文字通り水が降ってくるシーン、
洗濯物舞う中を闊歩するシーン、
めちゃくちゃ印象的だった。