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わたしはロランスの555のネタバレレビュー・内容・結末

わたしはロランス(2012年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

愛のはじまりと終わりの物語。性別と愛情は時として絡まり合いすぎる。ヒロインの髪が赤いのは赤が情熱と怒りの色だから。そしてそれは近い部分として女性の逃れられない部分での激しさをも示している。だから彼女は髪が赤いうちは怒る。そして激しい情熱でもって行動する。その感覚的すぎる部分を上手に視覚的に置き換えて映像化していて(詩集の洪水の部分とか)表現として面白かった。そして彼女の髪から赤色が抜けた時、青いピアスをして、青い店で、彼らは感傷的だけれどもある部分では冷静さを持った別れを選択する。そこで彼女はかつてのようには怒らない。また、主人公は自分という存在を自覚した時から紫色を身に纏うようになる。または水色とピンクを合わせた服を。紫は青と赤の混ざった色であり、それは男と女の中間である彼の存在を示している。水色とピンクも然り。飛び越えた存在としての自覚と覚悟を持ったその姿は部屋に貼ってあったモナリザのように神聖でもある。
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