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わたしはロランスのgilleのレビュー・感想・評価

わたしはロランス(2012年製作の映画)
3.9
まとまりなく荒削りっぽく見せている”芸術的”なカットの数々に監督の興味の幅広さを感じる。
それなのに芸術的やろ!どや!って感じは不思議となくて、あくまでも人物とりわけ女性の心情をすごくリアリティをもって撮っているところがすごく良かった。中盤以降、普通の映画ならこのあたりでエンディングにもっていけそうと思うタイミングが何回かあったけど、しっかり最後まで見せるあたりが鑑賞後の納得感を高めてくれた気がした。この世界観にハマる気持ちわかるわー。

トランスジェンダーかどうかに関わらず、すごく好きだったのに上手くいかなかった恋愛ってかなり時間が経ったあとでもふとした時に突然思い出したりしちゃうなあ。
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