ポンデリング山田

わたしはロランスのポンデリング山田のレビュー・感想・評価

わたしはロランス(2012年製作の映画)
4.3
ロランスの誕生日の日、ロランスは突然に「自分のこの体は間違っている」と性同一性障害を恋人のフレッドに告白した。そんなロランスを非難しながらも、彼の最大の理解者になることを決意するフレッドだったが…

ドラン監督の作品って一見分かりやすいけど、見ると中身は奥深く、凄く興味深い内容になっている。今作もその1つと言っていいだろう。

168分と結構長い上映時間なので、正直に言うと途中で中だるみしてしまった。しかし、映像や音楽は変わらず美くしかったです。空から服が降ってきたり、滝のように水が降ってきたり、一見フィクションの様に思えるが、それも全て想像の中の出来事なので、完全なるドラマなのだ。

LGBT系の内容なんだけど、他の作品とはまた違う良さを持っていました。何よりロランスの強く生きる様と、いざこざがありながらも結局ロランスを愛しているフレッドはどこか微笑ましく、最後の展開にはほろっと泣いてしまった。

「愛とは何か」そんな事を考えさせられる良い作品でした。