とにかく長尺で深いテーマが隠されたヒーロー映画。 長尺の割にはキャラクターの背景があまり描かれていないので原作を知らないと追いついていくのが大変。 それに加えて結構わかりにくいストーリー展開。詰め込みすぎてダイジェストっぽくなってしまった感じも否めない。 プロットはヒーローの一人が秘密裏に核戦争を止めるために、Dr.マンハッタンを悪者に仕立て上げ一部の都市を壊滅させて世界平和を保とうとするのを暴き出してそれを止めようとするという難解でもないのだけれど。 平和を保つためには少しの犠牲が必要だというヴェイドの言い分は許せないが理解はできる。 ヴェイドの考えは『キングスマン』のヴァレンタインに近いものがある。 正義とはいったい何なのか切り込んだ社会派でR15なアメコミヒーロー映画。
