よしおスタンダード

ケン パークのよしおスタンダードのレビュー・感想・評価

ケン パーク(2002年製作の映画)
3.7
No.3509

『明日、君がいない』を見たときと同じ閉塞感、圧迫感を感じ、

辛く、苦しくなった。

エロいのとかどうでもよくなった。

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この映画、女性器より男性器の描写のほうが圧倒的に多い。

しかも、

性行為をおこなうための「生殖器」としてだけでなく、

尿を排泄する「泌尿器」としても撮っていて、両方の機能として描いている。

これは恐らく意図的だろうと思う。

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しかも、ラストシーンでは、その男性器を、

「言葉や表情以外の、第3のコミュニケーションツール」としても描いていて、

その、性器というコミュニケーションツールを使って、とても幸せそうに「体で」会話している彼ら男女を見ると、

私はなんだか、安堵してしまうのである。

その安堵感の提示こそ、ラリー・クラークがやりたかったことなのではないのか。