ハンポコナヨツナ

モンスタートラックのハンポコナヨツナのレビュー・感想・評価

モンスタートラック(2016年製作の映画)
4.0
アイス・エイジなど3Dアニメーション監督として有名なクリス・ウェッジの初実写作品。

こちらはノーマークでしたが、なにかコメディっぽいのを観たいなと思い、TSUTAYAの店頭で見かけてジャケ借りして鑑賞しました。
実写制作が今作初めてとは思えない完成度で、ジャンル的には古くはE.Tやナビゲイター、新しいところだと宇宙人ポールなどの異種(今作では地底湖に住む古代生物)交流物に、ピックアップトラックによるカーアクションをミックスしたような感じで、そこにバディ物っぽい要素も含まれていて最初から最後まで大変楽しい作品でした。
VFXは流石の一言で、CGアニメーションと実写の良いとこ取りをしていて、車が生き物のように(生き物が動力源なんですが)コミカルに表現されていてとても良かったです。

キャストは主人公のトリップをルーカス・ティルが好演。
アメリカのコメディにありがちな、真面目なんだけどどこか抜けてるヒロインをジェーン・レヴィが演じていたんですが、こちらもとてもよかったですね。
脇を固めるキャストもかなり豪華で、主人公がバイトをしているスクラップ場の主人役にダニー・グローバー、保安官役にバリー・ペッパー、生物学者役にトーマス・レノン、そして悪徳企業の社長役にロブ・ロウ…と、結構な大御所たちがとても味のある演技で楽しませてくれます。

また、サントラが80年代〜90年代の映画っぽいフルオーケストラでとても心地よく、ワクワク感を増幅してくれていてこちらも良かったですね。
誰が歌っているか確認できませんでしたが、エンドロール前のラストに流れる曲も主人公の成長を連想させる感じでとても合っていました。

この映画は日本未公開だったようですが、なんで未公開だったんだろう?去年はロングランしたヒット作品が多かったから、上映スケジュールに入る隙がなかったのかな?
個人的に何度でも観返しができそうな作品なので、買ってしまおうかなーと思います(^o^)