ジョー

ムード・インディゴ うたかたの日々のジョーのレビュー・感想・評価

3.0
小説で受けたイメージは不穏だけど美しくおかしな夢の中みたいだったのに映画はおもちゃっぽい。小説の中の残酷な描写も削られているからパステルカラーのおもちゃな世界が続く。コランの家も思っていたより貧相だ。金がいるのに職場を得た矢先不満に耐えきれず仕事を転々とする生まれながらの金持ちの青年というイメージは変わらず。映像化でニコラがいかに魅力的な人かは存分に知れて、パルトル信奉者は一番近づきたくない人だったのがひしひし伝わった。
金持ちと貧乏の皮肉の強烈さは小説のほうが好みかな。
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