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ヘヴィのmitakosamaのレビュー・感想・評価

ヘヴィ(1990年製作の映画)
3.0
少年サンデーで連載されたの村上もとかの漫画が原作とのこと。
80年代アメリカを舞台にした、あしたのジョーみたいな話。

スラムで育った日系人の青年が、ガンで余命幾ばくも無いマネージャーに見出されヘビー級ボクサーとしてデビューする。
トレーナーのアレックス老人をストーリーテラーとして進む。冒頭、主人公のガイのセコンドについている予知夢から始まる。なんか夢に中で撃たれるんだけど、その前フリは回収されず。

スラム街でストリートファイトをする二人を目撃。なんと大学同士の揉め事を殴り合いで解決させるんだと。どんな学校だ…。

日系人の空手マン・ガイを見出しボクサー転校を口説くアレックス。
暴行を受けそうな娼婦を助けたり、暴漢に父親が撃たれたりした挙げ句、つにボクサー転身。
オネェでエイズに侵されている元ボクサーラッキーをトレイナーに。80年代だからまだエイズ差別が露骨だったんだという表現。
デビュー戦の相手はスラム街での苦労人。ついでにガイも貧しくて野良犬食ってた過去が明らかに。

舞台がアメリカだが、スポ根ものの基本であるハングリー精神の描写の凄まじさよ。過去が悲惨であればある程にキャラが立つ。

調べたら、制作会社は日本映像ってよく判らない所だ。アニメーションとしては決して出来が良くない。ファイティングポーズとか脇がガラ空きでガードが低い。パンチは手首が変な方にねじれてる。ボクシングシーンのリアリティが無いのが辛い。
あと、日系人でヘビー級ってのもちょっと無理あるな。
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