青年コーディの母親が吐き出した腫瘍、異形生命体・エボミネーション。それがコーディの体に棲みつき、操られたコーディは残酷な方法で次々と友人達を殺していく。
実に不思議な味わいの映画。間違いなく面白くないのに「クソだな」とは貶せない。至る所のシーンが無駄に長くてテンポは悪いし漫画太郎並みに同じ映像を使い回す。もちろん演技も棒。
なのにグロ描写が良い。
良すぎてグロシーンだけ映画内で浮いている。頭蓋骨をスライスして中からドロドロ垂れてきたり殴打した頭部から血がピューピュー噴いたり。
それ以外のシーンにも稚拙なのに不思議と見入ってしまう何とも表現しにくい魅力のある映画。
フォワード社が出すテキサス・スプラッター・コレクションの中にまさかこんな当たりがあるとは思わなかった。