おっくん

野獣死すべしのおっくんのレビュー・感想・評価

野獣死すべし(1980年製作の映画)
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打って変わってかなりシリアスなものを観た。
(そもそもきっかけは最近松田優作がマイブームなもので。)
観終わって、何か観ちゃ行けないものを観てしまった感覚になった。
戦争という経験によって、死生観や倫理観が歪められ、それに迎合した男の生活や生き様がまざまざと突きつけられてる感じ、正直しんどかった。

それを松田優作はとことん演じ切っていた。それこそその役を”生きている”という言葉がピッタリだし、それを出来る俳優が今いるかと考えた時に、全く頭に浮かばない。
そして今でも松田優作に生きてて欲しかったし、晩年の演技も観てみたいと心から思った。

久々に邦画でこんなに面白い映画を観たし、これからも松田優作が出ている映画を突き詰めて観ていきたい。
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