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野獣死すべしのたのレビュー・感想・評価

野獣死すべし(1980年製作の映画)
4.0
凄く凄く久しぶり、おそらく中学生?高校生?の頃以来の観賞です。

当時とは全く感想が異なります。

当時、私は大藪春彦氏の小説を愛読しており、その中でも一番のお気に入りは「野獣死すべし」でした。
小説をご存知の方は分かっておられるでしょうが、映画と小説の「野獣死すべし」は全く異なります。
決定的に主人公の伊達邦彦の人物像が異なり、小説の伊達邦彦が好きだった私には、いくら松田優作さんのファンであっても受け入れ難い伊達邦彦像でした。

今回、再観賞しレビューが変わりました。
今作は松田優作劇団の演劇ですね。
原作「野獣死すべし」の伊達邦彦では無く、松田優作さんと鹿賀丈史さんの演技を楽しむ作品と思えば、メチャクチャ楽しめました。
そう言えば、当時の松田優作さんのコメントで「蘇える金狼」は原作に忠実に作ったので、「野獣死すべし」は好きなように脚本を変えたってありましたね。
ちなみに私の手元にある原作本の表紙は松田優作さんの小林麻美さんの映画ポスターバージョンです。

ラストの意味、私は…が…に…から…にしたと思いますが…
正解を松田優作さんに聞いてみたいですね。
た