湯っ子

キタキツネ物語の湯っ子のレビュー・感想・評価

キタキツネ物語(1978年製作の映画)
-
少し前に、小糸製作所のCMでかかっていた曲に、なんか聞いたことあるような…そしてなんていい曲なんだ!と思って調べたら、この作品のテーマ曲、町田義人の「赤い狩人」だった。この作品は、たぶん私が初めて映画館で観た映画。北海道の映像のせいなのか、映画館の空調のせいなのか、すごく寒くてしょうがなかったことと、その帰りにラーメンを食べたことを覚えてた。
その後もテレビ放映でも見かけた気はするんだけど、ちゃんと観るのはこれが初めてかもしれない。たぶん今なら動物虐待と言われるだろうシーンもある。罠にかかった母ギツネが罠を引き摺りながら走るシーンは痛々しく悲しい。
今の感覚で観ると撮影方法には疑問があるし、ツッコミどころもないではないが、音楽の使い方、北海道の大自然、厳しい自然の中で生きるキタキツネたちには胸を打たれたし、ウエットになりすぎない演出も良かった。
お気に入りは、草原を軽やかに走るキタキツネのこどもたちとゴダイゴの曲のシーン。そして、雄大な北海道の夕焼けの中、雪原を走る父フレップの映像とともに響く「赤い狩人」はやはり素晴らしかった。

思い出の作品なので点数はつけません。
湯っ子

湯っ子