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少女娼婦 けものみちのtのレビュー・感想・評価

少女娼婦 けものみち(1980年製作の映画)
4.0
吉村彩子さん、これがデビュー作なの気の毒だな〜と思いながら観て、その後一つも映画に出てないのを知ってより不憫さが増した。変な口調と言動はいかにも80年代的少女のプロトタイプだが、そこに神代らしい身体演出が乗って全く共感を許さない人物像になっている。猥歌やボソボソ声の代わりに本作では絶えずカモメの鳴き声が聞こえる。海岸に掘られた穴の中で急に彼女がシマウマの話をし始めるシーンや海と夕陽をバックに絡むとこが鮮烈。猥褻さの塊のような内田裕也。「恋人達は濡れた」の海と自転車、「ひらけチューリップ」の荷車、「赫い髪の女」の国道とトラック。
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