のんchan

フリークス(怪物團/神の子ら)ののんchanのレビュー・感想・評価

4.0
90年前の作品。Filmarksがホラージャンルにしているのは納得出来ないです。

『フリークス』とは「奇形者」という意味があり、生まれながらに奇形となってしまった方たちですが、堂々と役者として演じられています。

フリークスの説明で入る冒頭から涙が頬を伝ってしまいました🥲
たまたま何かの理由で、五体不満足で生まれて来たことで、昔は今と比べられないほどに理解のない辛い世の中だったはず。
この作品の中でも「バケモノ」という言葉も出て来ます😣

内容は愛と復讐の物語。

サーカス一座🎪の小人のハンスは同じく小人の婚約者フリーダがいながら、花形スターのクレオパトラ(健常者)の誘惑に負けて結婚してしまう。そこには陰謀があった。ハンスが遺産を相続することを知ったクレオパトラが本命男と共謀し、ハンスと結婚した後に毒殺しようとする。
しかし、ハンスが気付いたことで、仲間の芸人たちが力を合わせて復讐する。
ハンスはサーカスから離れ、資産家となったが、フリーダへの罪の意識から鬱気味に...ラストはフリーダが許してハッピーエンド💞

もう一つのラストは、バチが当たったクレオパトラがとんでもない姿に成り果てる。見世物として人の目に触れられることに😵


『フリークスを馬鹿にする者は許さない』という強いメッセージが込められているのですが、一方で、皮肉にもこの映画自体が一種の「見世物小屋」的な性質を併せ持っていることも否定できません。
この映画を観て何を感じるかというのは、観た人の倫理観に依存するところが大きいでしょう。
人間は考える葦である❗️


※今作はギレルモ・デル・トロ監督のオールタイムベストで、『フリークス』へのリスペクトが止まらないらしいです✨
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