ジョブズが亡くなったのが2011年。そして映画が出来上がったのが2013年と、どう考えても早すぎる。
故人の伝記映画は普通ある程度の期間を設けて、実はこんな隠れ秘話があったとか、そういうエピソードを付け加えて出来るものだ。
いくらジョブズがカリスマのような人気だからといっても、制作側の儲けようという裏側が透けて見えてしょうがない。
そして結局出来上がったのは事実を羅列した物語であり、これならドキュメントでも問題ないという中身。
キャストを似せているのは結構だが、肝心のジョブズにコメディ専門のアシュトン・カッチャーはない。
完璧主義者でありながらも、モノづくりへの情熱はだれにも負けない。
そんなジョブズの伝記映画であるなら、適切な役者を使えば10年後でも20年後でも見たいと思うだろうに。