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親密さのchamaのレビュー・感想・評価

親密さ(2012年製作の映画)
2.5
ふみくんとなっちゃんが誘ってくれて鑑賞。

二部構成合計4時間。第一部は稽古風景や生活、第二部では演劇、という構成だった。

非常に難解だった。
親密さ、という題名から、多様な、ひとの関係性が主題なのかと思った。脚本家と演出家、演出家と俳優、男と女、兄弟、血の繋がった兄妹、血の繋がっていない兄妹、ルームメイト、他人。だが、ただこれらの関係性を描きたかったのか?では、なぜ戦争なんかを持ち込んだのか?暴力と選択、水をかけることやラブレターはなんのために必要だったのか?
また、第二部でも、十分な気がしたが、第一部が必要だったのはなぜか?第二部を群像劇にしても良かったのではないか。
何を描きたかったのか、がよく分からなかった。

男女カップルが主役なのにも関わらず、セックス(ましてやキスすら)なかったないというのに、違和感を感じた。
欲望とは、切り離した関係性、を描きたかったのか?(それらが必ずしも欲望からくるものなのだろうか?という疑問はあるが)
ひとりの人間を情報として処理する、ことへの反発か?

個人的には、第二部の演劇は結構好きだった。派手な舞台劇ではなく、立ち位置と最小限の動作、詩で表現される世界。語気が力を増す、暴力と選択。
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