親密さの作品情報・感想・評価

「親密さ」に投稿された感想・評価

K

Kの感想・評価

3.0
まず大前提としてお願いしたいのは、聞きとりやすい音声で提供してほしい。あえての演出かもしれないけれど、聞き取りづらい台詞と環境音(いちいち軋む椅子の音やガヤガヤ音など)に割と疲れた。そして棒演技がツラい。こちらもあえての演出なのか、ただの力量不足なのか分からない。良平のキャラクターと話し方が好きになれない。ぶっ殺すと言ったり、物に当たったりする彼のどこにそんな魅力があるのだろう。どんなに才能に長けていても根はこういう奴と思うと避けたいタイプでしかなかった。水掛けもDVを見ているようで気持ちがザワつく。戦争要素に現実味と温度感を乱される。朝焼けと電車。海での救助。暴力。おかま。ラブレター。カメラワークが変わっていたり、ところどころ良いなと思う台詞や共感もあった。ただ獲得と消耗がアンバランスで、255分を捧げるだけの価値を自分は見出せなかった。ずっと「真剣10代しゃべり場」の20代版を見ているような感覚。映画というよりは小説のよう。やりたいことをやる姿勢は純粋に良いと思う。観るのが遅かったのか、もしくは早かったのか。いつか再チャレンジしてみたいとも思う。分かりたいけれど分かれなかった。
やっと観れた まさか配信されてたとは

面白いけど正直なげぇって気持ちの方が強い
大絶賛されてるラストショットも好きではあるけどイマイチ偶発性に欠けてる気がして世評ほどノレず
ナイスミドル「なんか愛についてごちゃごちゃ言ってたね」
グァダニーノ「物語が映画を作るという考えは怠慢だと思います。今年は"すでに語られた物語"についてのすばらしい映画が二本、いや三本ありました。『ウエストサイドストーリー』とジョエルコーエンの『マクベス』……そして『ドライブマイカー』です」
Momo

Momoの感想・評価

-
言葉をあきらめない姿勢をみせられたあとの、それを超えるエピローグの強烈さといったら、何も言葉が出てこない。ほんとにうつくしい映画。
マル

マルの感想・評価

5.0
観るべき時に観れた気がする。大切なものを受け取りすぎて、帰り零れ落ちないようにゆっくり歩いて帰った。
交わらないものを交わらないよねと肯定するのではなく、交わらない親密さもあるのだということ。
心を擦り付け、これでもかというくらいにぶつけ合って交わされる言葉の先にある言葉をも越えたコミュニケーション。
ラストシーンがあまりにも美しすぎて笑い泣きした。
夜明けまえから夜明けをカメラにおさめ、物語でも重要になる語らいを演出した長回し、寝てしもた。前半パートの人間味が、後半の入れ子構造の演劇に昇華されるさまはとてつもないと思う。飛躍したその後のコメディともシリアスともとれるユルさをはらんだ設定となんだか濱口監督っぽい。
はじめて見た時は気づかなかったんだけど1部の電車のシーン、1部終盤の長回し、最後の電車のシーンは音声後撮りっぽい。演劇が直接は絡まない素の会話はでもどこか芝居くさい言い回しで声の演技ものぺっとしていて、2部の劇中劇での会話のほうがよっぽどリアルに聞こえる。というのも2部で衛を演じている間はぼそぼそ喋るリョウはいつも「イケメンぶってる」ので、他にもたとえば怜子はどうなんだというとその素の声、弱さをむき出しにできるはずの舞台にはいない、それで舞台を見る怜子の顔をまじまじ見ることになる。しかし実際にこの舞台の演出を担当している平野鈴は今どのくらい"怜子"でいるのか、とか考えてはじめて、この映像に映っている空間や1部で演じられた役者たちの人生、その更に外の役者本人の人生へと多層的な意識ができていく。その折り重なりを映画の外の時間へと広げる、最後のシーンはやっぱりとても感動的だった。
take

takeの感想・評価

-
なんだろう、制作途中はううん、アートに浸って気持ち良くなっちゃってる人達みたいな感じがしたんだけど、演劇が圧倒的だった。朗読も、話も引き込まれたし、話す時に正面から撮ってたりするのが演劇だけどこっちに直接話しかけられる感覚があって魅せられた。よりずしっと言葉が伝わる。
拘泥

拘泥の感想・評価

4.3
想像を超えた前半の退屈さに俺でも濱口マジックにやられない事できるんだなクックックとか思ってたが、結局後半で余裕でしばかれた。ラストシーンとかもうはちゃめちゃに美しかったが同時に、「いいぞ!行け!『オープニング・ナイト』を超えろ、超えろ、超えろ!あー!あーっ!超えられなかったー!!」と叫んでいた。結局『ハッピーアワー』やら『PASSION』やら程の力でしばかれた訳ではないが、まあしばかれた。お前たち早く正に演じてくれ。素晴らしい男じゃないかお前。
どうしようもない言葉なんてものに頼らざるを得ない俺たちの話を誠実にやる事に関しては右に出る者のない濱口の中でも殊更に誠実なやつ。HELLSINGは少佐曰くの「わたし(こっち)はあなた(あっち)と違う。この世の闘争の全てはそれが全てだ」に対して闘争を望むのが少佐のような化け物だが、俺たち人間はそれを少しでも何とかしようともがく。昨今は新自由主義を目の敵にしながら思想的には共同体が完全に排除される歪んだリベラルに傾倒しがちだが、そこを違うんじゃねえのと言おうとするのが濱口の本当の本当に偉いところ。押し付けないという事の本当の意味を探そうとする男。やっぱり俺とお前は違うから。でも俺たちはみんな分からないから、もしかしたら何か同じなんじゃないのか。でも暴力はいつもそこにあるから。彷徨う暴力、彷徨う手紙、彷徨う魂、言葉達。ラカンは手紙は必ず届くと?俺たちは未来永劫完璧になれない。棒と穴に喩えられた、でもそれ以上になろうとした。棒と穴が擦れ違う事と、列車がすれ違う事は確かに違ったはずだ。
nanami

nanamiの感想・評価

4.0
号泣。ラストシーン美しすぎて号泣、親密さのタイトルで号泣。最も美しい数十秒。心や愛というものが、確かに存在するということが確信される。音楽が良すぎ。舞台は正面のカットとかどうやって撮影してるんだろ…
最初の電車のシーンと夜明け前の二人のシーンも、何度も見たい画面が美しい
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