がむしゃらに脚本を書くばしゃ馬のような女・馬淵みち代(麻生久美子)
脚本を書いたことがないのに大口を叩くビッグマウスのような男・天童義美(安田章大)
脚本を書く才能のない2人はそれでも夢を追いかける。
吉田恵輔監督作品ベスト。
夢を追うことにおける希望と絶望を描きながら、コメディを織り交ぜる。
ストーリー外で日常生活のフフッとする笑いをいつか仕込んでいるので終始笑える。
馬渕と天童は最高にイタい女と最高にイタい男で、現実にいれば最も嫌われるタイプだろう。
だが、夢を追うやつはイタくて当然。
叶うか叶わないかの夢を追いかけるやつがイタくないわけがない。
夢が生まれるきっかけはちっぽけで夢を叶えるには膨大な時間と努力が必要。
こんなにもコスパが悪いのにそれでも夢追い人はいくらでもいる。
夢追い人はイタい。イタくて最高だ。
