おきみやげ

ゼロ・グラビティのおきみやげのレビュー・感想・評価

ゼロ・グラビティ(2013年製作の映画)
4.7
スケールの大きすぎる宇宙空間での災害に見舞われ、痛感する人間の無力さとちっぽけさ。
そんな重力からも見放された孤独の中でこそ、生きる意志が眩いコントラストになっている。
淡々としたストーリーに感じるのはこの映画が凄くシンプルな物語だからだろう。すなわち『生きて帰る』。そのためには〜などの回り道はない。全ての瞬間瞬間は生きて帰るために。けれどそれが物語から深みを奪う事はなく、シーン一つ一つが美しい。
「生きる意味などどこにもない」
だけど生きる事は美しいし、生きる事で生まれる意味がきっとある。