レンタル開始当時家で見て、なんてつまらない映画なんだろうと思ったけど今見たらなかなか。
当時気付かなかった色々なメタファーに気づけたのがでかい。
これ、要するに一人の人間が産まれ変わるという話なのね。羊水に満たされた子宮の中は無重力だと聞いたことがあるし、宇宙船と主人公を繋ぐチューブをご丁寧にへその緒に見立ててくれてる。(ここはあからさますぎてちょっと笑っちゃうけど)
静かで誰からも害を与えられない一人ぼっちの空間から、色々なわだかまり(=Gravity)がある空間に脱出するという。
にしても邦題を「ゼロ・グラビティ」にしたのはセンスないな。1番最後に主人公が重力を感じるシーンが1番大事であって、無重力空間でのシーンはそのための前戯みたいなもんなのに。
「夏の暑さを表現するためにはまず冬の寒さを考える」的な感覚が日本人にはないのよな。