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ゼロ・グラビティのWestRiverのレビュー・感想・評価

ゼロ・グラビティ(2013年製作の映画)
4.7
名作SF映画ランキング100選を鑑賞中。しばらくSF映画の感想が続きます。
第59位「ゼログラビティ」
(http://makemyself.blog64.fc2.com/blog-entry-778.html)

主人公のライアン・ストーン博士は宇宙空間で船外活動をしていたところ、ロシアの人工衛星爆破の影響によるスペースデブリが自分たちのスペースシャトルを襲い、宇宙空間に投げ出されてしまう。
宇宙服に残された酸素は残り僅か。広大な宇宙空間に漂う宇宙ステーションだけを頼りに地球に帰還を目指す.......

この映画、大大大好きです!
雄大な地球をバッグに孤独な宇宙空間を独り漂う。
自分がもし同じ状況に立たされた事を想像すると気が狂いそうになります。
僕が今まで見たパニック系の映画の中でこれほどまでに手に汗を握った事はありません。
主人公の一挙手一投足に目が行き、祈るような気持ちで画面を見つめてしまいます。

個人的にですが、この映画を観ている時はいつもPink Floydの「Echoes」が頭の中で流れてます。

「宇宙空間に独り」

ただそれだけで、どんなパニック映画の設定をも勝る説得力があります。

そしてこの映画が素晴らしいのは、地球の美しさを再認識させてくれるところです。
宇宙から見た都市の明かり、台風の渦、オーロラ......
全てがまるで神の奇跡の様に美しいです。
広大な宇宙の中にこんなにも美しい惑星が存在している事に感動するとともに、何とかこの美しさを守っていかなければならないと改めて思いました。
全地球人に観てもらいたい!

この映画のタイトルは「Gravity」ですが、何故か日本では「ゼログラビティ」と真逆の意味になってます。

重力が存在することのありがたみを感じる映画なのに、映画の表面的部分だけ見て勝手に「無重力」という意味に改悪してしまう。
もういい加減こういう観客を馬鹿にするような行為をやめにしませんか?日本の映画配給会社さん。
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