上海十月

ゼロ・グラビティの上海十月のレビュー・感想・評価

ゼロ・グラビティ(2013年製作の映画)
4.5
2013年の感想。この作品は、IMAX3Dで観ないと後悔すると考え、木場の109シアターに。都内にIMAX3Dがここしかないのは、おかしいだろう。映画体験が変わると言っても過言ではない。出演者は、サンドラ・ブロックとジョージ・クルーニのふたり、そして宇宙と地球だ。いきなり宇宙ゴミが凄いスピードで襲ってきて話が始まる。そして91分で終わるというジェットコースターのような映画。観客にこれほど緊張感を強いる映画はあまり類例を観ない。映像のほとんどが2Dから3D変換とは、信じられない。2D映像を3Dレタリングで見事に3D化している。脚本がまた見事だ。ホラー映画のメソッドを使い、観客を引き込んでいく。胎児のようなメタファー等ちりばめられ、人間は、宇宙で生きていけない、地球でしか生きられないメッセージが伝わる。監督は、メキシカンなんで生と死の関係が上手いんだろうと勝手に解釈する。「天国の口、終わりの楽園」なんかは、生と死を見つめた青春映画の傑作と記憶している。原題は、グラビティでゼロは日本向けだろう。ラストに原題の意味を感じられるだろう。
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