じゅ

トランセンデンスのじゅのレビュー・感想・評価

トランセンデンス(2014年製作の映画)
2.7
近未来SFという立ち位置だけど、実際の実現はなかなか遠そうなSFだった。シュタインズゲートゼロのアマデウスみたいなAIの話と言えるのかな。

全体的に釈然としない。人類を超越したはずのウィルAIがウイルスに対して対策をとっていなかったところとか、特に。逆に、人類を次のステージに連れていく気があるなら、凡人にも分かる程度の論文やプロダクトを発表しまくればいいのに、それもしなかったみたいだし。中途半端なAIだった。テロ側の少年が撮った動画をネットに流すとかしょうもないことしてないで論文書けよ、あるいは企業として活動しろよと思ってしまった。

ただひたすらにエヴリンの夢を叶えたい気持ちに応え続けた、あくまでも受動的なAIと言うのなら、分からなくもない。まぁ、でもそのために能動的に活動するという矛盾を孕んでる。やっぱり釈然としない。

こういう類いでとても良くできたドラマ『パーソンオブインタレスト』を知っていると、どうしても荒いと感じてしまう。
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