このレビューはネタバレを含みます
シンデレラの続編。
3つの短編集で構成されている。
1つめはシンデレラが王子様と結婚した後のお話。ハネムーンから帰ってすぐ、王妃として晩餐会の準備をするよう王様から言い渡される。
お城でのいろはを何も知らないシンデレラ。教育係は今までのやり方に固執するが、シンデレラは自分らしさを忘れずに、自分が思う通りに晩餐会の準備をやり遂げる。
王様も教育係も初めは新しいやり方を拒絶するが、こういうのも悪くないと最終的には受け入れみんながハッピーに。
2つめはネズミのジャックのお話。これまでずっとシンデレラの手助けをしてきたのに、お城に嫁いでからは自分は役立たずだと落ち込むジャック。
それも全部自分が小さいせいだと思い、フェアリーゴッドマザーに頼んで人間にしてもらう。ジャックは正体を知られぬまま人間としてシンデレラの近くで役に立とうと頑張るが、すべて空回り。
そんな時、お城が主催した春のお祭りで王様が乗った象が暴走してしまい辺りは大混乱。象の苦手なものはネズミだと知ったジャックは、ネズミの姿に戻り象を止めることに成功。シンデレラにも感謝され、めでたしめでたし。
3つめはまま母の娘、アナスタシアのお話。ある日街のパン屋で働く男性に一目惚れしたアナスタシア。しかし、まま母は身分の低い彼とは口を聞くなと叱りつける。
母に従ったアナスタシアだが心の中では彼のことを諦めきれない。ちょうどそこに居合わせたシンデレラはアナスタシアに協力することに。
シンデレラはアナスタシアをお城に呼び寄せ綺麗なドレスを選んであげ、笑顔の練習を手伝う。再びパン屋のもとへ行くアナスタシアだが、彼がお店の前で別の女性と仲良さそうにしている場面を目撃し逃げ出してしまう。
アナスタシアを探しに追いかけてきた彼は泣いているアナスタシアを見つけ、2人はようやく結ばれると思った矢先、まま母登場。しかし今度はアナスタシアが自分の想いを貫き、2人はめでたく結ばれた。
この3つのお話は、シンデレラに向けてネズミたちが絵本にまとめたもので、最後はこの絵本をシンデレラ、フェアリーゴッドマザー、ネズミたちで読んで終わるという綺麗な構成だった。