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パトリオット・デイのRのネタバレレビュー・内容・結末

パトリオット・デイ(2016年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

13年のボストンマラソンで起こった爆発テロの犯人逮捕までを描いた作品。「ライオン」と同じく実話を基にしており、最後に実在の人物が出てきて泣かせるパターン。私はこのパターンが好きみたいで、まんまと号泣でした(笑)

物語は時系列をたどり、犯人逮捕までの102時間を分厚く描く。テロの現場に居合わせた警察官を主人公にしたドラマでありながらドキュメンタリータッチ。
冒頭はマラソン前夜、市民の些細な日常から始まる。オムニバスのように、次から次へと。ここに犯人も登場(結末の分かっている映画だからこそできる演出。犯人も人間であり、日常があるのだと感じさせる)。この、さまざまな人が出てくる前夜のシーンが、のちのちけっこう重要。
マラソン当日、爆発のシーンは生々しい。パニックに陥る人々、警備員。血まみれで倒れる参加者やギャラリー。あのとき日本でも流れていた防犯カメラの映像。実際の映像が入っているのではと目を疑う。前夜のシーンもあいまって、いかにテロが罪のない市民の生活を狂わせるかを痛感する。
そこから犯人逮捕まで1時間半くらいあるけど、飽きません。犯人の逃亡計画がなかなか大胆で、映画にするには(不謹慎だけど)いいんです、これが。誰目線で見たらいいのか分からないくらいスリリング。銃撃戦はド迫力で、球が飛んでくるわけもないのに、思わず仰け反ってしまって(笑)火薬のにおいがプンプン伝わってくるかのよう。
クライマックスへ向けて、主人公が愛の力を語るシーンがありますが、エンディングで思い出すと、もう涙が止まりません。結末はあっさりとしてるけど、そこから実際の映像につながるあたりから、一緒にテロと戦ってきた市民に感情移入して、すがすがしかった。

今年見た洋画No. 1だった「ライオン」を、ちょびっと超えました。