BK477

パトリオット・デイのBK477のレビュー・感想・評価

パトリオット・デイ(2016年製作の映画)
4.0
バーグバーグコンビの人気実録シリーズにして、感動巨編。

2013年にあったボストンマラソン爆弾テロ事件って覚えてますか?
申し訳ないですが「そんな事件もあったかもなぁ」という程度でした
ですが結論としては、
暴力の悲惨さと、愛を感じ取れる感動の映画であり、
文明人であれば、見て損無し。というより見るべき作品だと思いました。

しかし今回は「三角絞めでつかまえて」のカミヤマさんの感想に、ものすごく共感を感じました。たしかに実録シリーズ(っていうと安っぽく聞こえる)ならぬノンフィクション系の作品が最近多いためか、ある種のマンネリ感は否めないというか、ひねくれ者には "眩しい" 映画でした。

ラストのお約束(?)の展開には、申し訳ありませんが、
苦笑いせざるを得ない部分もありました。
重ねて言いますが、これは私がひねくれ者であるからです。

ちょっと差別的なこと言いますが、俗に言う「頭がお花畑」の人達…
つまり、「戦争反対」「自衛隊は不要」「核兵器反対」「愛は世界を救う」などの主張を声高々にしているが、言葉の中身が無い人達のことですが、こういう人達は、この映画を見て感動し、涙を流すことでしょう。


たくさんの人が死ぬ戦争なんてしたくないし、核兵器なんて危険な物は所持したくない、こんなことは誰だって解ってるんですよ。

解っていながら抜け出せない。そこに世界が苦悩しているのです。
なぜこのような状況になってしまったのか?その原因は?何を解決すればいいのか?このような具体的な解決策を見出すことが、人類の使命なはずです。(私はそう、信じています)

しかし、世界の現状を知れば知る程、それが困難であることが自ずと判ってきます。
現実は暴力にあふれており、愛が暴力に勝つことができていません。

とはいえ、このような立派な映画こそ、
学校で子ども達に見せるべきと思います。
ショッキングなシーンもありますが、暴力とはこういうことだ、ということも学べますし、私達文明社会に生きる現代人が、本当に大切にしたいことも、感じ取れるのではないかと思います。

こう映画を題材にディスカスすることは、
ゆくゆくの世界平和に繋がるのではないでしょうか。
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