MASAYA

グランド・イリュージョンのMASAYAのレビュー・感想・評価

グランド・イリュージョン(2013年製作の映画)
4.1
【敵を欺くにはまず味方から】

なんとエンターテイメント性に富んだ作品でしょうか。

現実的かどうかは置いておいて、まるで1つのアトラクションに乗っているが如くこんなにもハイテンションで映画を楽しめたのは久しぶりなような気がします。

どういう内容かというと、
ある目的の為に実力はあるものの有名ではない男女4人のマジシャンが謎のタロットカードの導きの元集められます。
彼らは“フォー・ホースメン”と名乗り、大規模且つ思いもよらないマジックをうりに、一躍スターとなります。
けれども彼らのマジックというのが銀行強盗であったり、大富豪の口座に浸入し破綻させたりとどれも犯罪めいたものばかり!もちろん証拠など残しませんが。
そんな悪行もちろんFBIが見過ごす訳がなく、マジックを用いた犯罪集団と捜査官との追いかけっこがが始まります。さて勝敗はいかに...

とにかくフォーホースメンがやってのけるイリュージョンが華麗過ぎます!いわゆる完全犯罪なるものをパフォーマンスを交えながら見事に成功させるのでトリックが気になって気になって仕方がないんですね。
気づけば自分も観客の1人になっている、そんな映画だと思います。

そしてマジシャンチームを構成する4人の男女がこれまた魅力的です。
・奇術師
・イリュージョニスト
・メンタリスト
・ピックポケット
という4人なのですが、それぞれが個々の特技を活かして1つの大きな犯罪が完成されるので、チームワークにも魅了されること間違いなしです。

個人的に好きだったのは奇術師ダニエル・アトラス(ジェシー・アイゼンバーグ)ですかね。エンターテイナーという役柄もあってか、服装から髪型まですべてがお洒落でカッコいいです。
あと『ソーシャル・ネットワーク』でもそうでしたが、彼のマシンガントークは最高ですね。めちゃくちゃ早口で発する単語数も多いのに聞いててまったく嫌になりません。滑舌がいいからですかね?音楽のようにずっと流していたいです。

そんな感じで大好きな作品でした。


目にするものすべてがミスディレクション。ラストでのタネ明かしは圧巻です。
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