MCらんた

彼女はパートタイムトラベラーのMCらんたのレビュー・感想・評価

2.0
コリン・トレボロウの長編デビュー作。邦題からなんとなくエドガー・ライト系の脚本ギミックに凝りまくったSFコメディを期待したらぜんぜん違った。邦題で勝手にジャンルを予想して勝手に裏切られるのはこっちが悪くもあるけど、なんかイラっとするなぁ

映画自体はコメディドラマのワンエピソードにありそうな感じだった。異常者の男が言うことの方が本当だったら?みたいなアイディアで面白くもあるけど・・・
社会から背を向けた異常者の男に近づく為に、主人公が"エキセントリックでマニッシュな女"を装う前半はマニッシュピクシードリームガールの類型を逆手に取った展開だったのが、後半、主人公と異常者の男同士が惹かれ合う展開になって、結局、本当に異常者の男にとって妙に都合の良いエキセントリックで自分に惚れてくれる面白い女(マニッシュピクシードリームガール類型)そのまんまになっちゃうので前半のフリはなんだったの?と思ってしまった。
非モテ弄り恋愛ギャグも10年前にしても倫理観が妙に古い感じで、逆にコリン・トレボロウ大丈夫なのか?と思ってしまった。

映像からビデオ撮影が丸わかりなほど低予算感があり、ちょっと懐かしい感じだった。
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