Arlecchino

彼女はパートタイムトラベラーのArlecchinoのレビュー・感想・評価

3.9
見方によっちゃかわいくないこともない(すでにビミョウだ)ヒロインのダリアスは、最初のシーンで、自分はちょっと世間からはハミダシていて人付き合いの下手な微妙な女かも....という感じの自己紹介をする。それはなぜそこでその自己紹介なのか??という状況でのセリフ(場違いを相手に指摘されてる....それもがズレた性格を表しているというわけ)。これで観客はクスリと笑いつつ彼女の人物を理解する。うまいツカミだね。

このダリアスがインターン記者となり「タイムマシンの同行者を求む、安全は保証しない(Safety not Guaranteed:原題)」の広告主ケネスを取材に行くという物語。このケネスがまたくせもの。得体のしれない尾行者に追われていたり、ピストルや武道の訓練をして戦いに備えていたり。彼はある理由のためにタイムマシンを使って過去に戻るというのだ。果たしてケネスのいうタイムマシンとは本当に存在するのか。単なるペテン師なのか。もしかしてタイムパラドックス? この疑問を物語中で引っ張るのも結構上手で、よくできた脚本でした。(これがほんとかどうかでこの映画がSFジャンルなのかコメディジャンルなのかが判明するという....)

周りのキャラも愛すべき人たちばかりでほっこりした感じでした。
みなさんの評価はけっこう低いみたいですが結構楽しめました。
邦題はひどい。全然彼女はパートタイムトラベラーなんかじゃない。
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