とぽとぽ

彼女はパートタイムトラベラーのとぽとぽのレビュー・感想・評価

3.5
「過去への旅の同行者を求む」Someone to go back in time with meーーーー『ジュラシック・ワールド』を監督脚本したコリン・トレボロウによる出世作ぽいけど、最後鳥肌立った。結婚式の誓いのように誰かと連れ添うということを日常レベルに当てはめて考え直す絶好の機会を素敵に与えてくれる。ものすごくキャッチーという感じではなかったけど様々な人生への洞察、そして誰もが抱く「やり直せたら」という気持ちの肯定にスマートな笑いが全編に渡って散りばめられた良作だった。人生って上手く行かないよね、でもちょっとジタバタしてみようぜみたいな感じで心ほっこり小さくガッツポーズ。主人公オーブリー・プラザの常にふてくされたような顔による癖のある好演と、『ジュラシック・ワールド』のジュラシック・パークTシャツでもお馴染みのジェイク・ジョンソンの相変わらずはちきれて場を掌握する曲者感。マーク・デュプラス、役者として出ている作品どれも波長似た感じの多いけどそれだけ良作も多くて気持ち良い。つまりオフビート・インディ系で悲喜こもごも受け入れるような。けどその中で(お洒落)インディ映画とは何たるかみたいな予想を気持ちよく裏切られる真っ当な本作終盤、最後のカタルシスはなかなか。タイムワープもののある意味での普通と異なる正解とアイデアの勝ち。トレボロウさん、そりゃ『ジュラシック・ワールド』でも恐竜に負けないようなあれだけ魅力的なキャラたちを作り上げられるわけだ!
「一人の旅か二人の旅か、二人の旅だと妥協し犠牲を払うがその価値はある」でも自信を無くて不安になったときは誰かの支えが必要だ
TOMATOMETER90%AUDIENCE80%
Safety Not Guaranteed's ostensibly modest ambitions are outmatched by the movie's strong performances, beguiling charm, and heartfelt story.
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