Rui

彼女はパートタイムトラベラーのRuiのレビュー・感想・評価

3.7


新聞に載っていたタイムマシン同行者を募る小さな広告。新聞社の策で、その広告主を探し当てて潜入取材を目論む...。

意図的だと思いますがら地味な俳優ばかりです。そんな中インターン生役の男の子のキャラクターがかなりいい味を出しています。下手な英語とか、不器用なリアクションとか最高です。そして広告主役の迫真の演技。「本当にタイムマシンはある」と心の底から思っている人の演技のようにみえた。

どう考えてもあるとは思えないタイムマシンに乗るために訓練と隠密行動を続け、時間とともにいつしか絆が生まれ、旅立ちの日へ。ラストは「未知との遭遇」のように、まわりに馴染めない自分が救われたような気持ちになった。

コリン・トレヴォロウ監督はこの映画がきっかけでスピルバーグに才能を発見され、「ジュラシック・ワールド」そして「スターウォーズ エピソード9」(のちに降板)の起用につながったそう。まさにこの映画を作ることがコリン・トレヴォロウ監督にとってタイムマシンを作るような話だったのだなと、すこしじんわり。心温まる映画。
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