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彼女はパートタイムトラベラーのyuriaのレビュー・感想・評価

3.8
『ジュラシック・ワールド』の監督&脚本タッグが、実は前作に撮っていた日本ではDVDスルーされた(あげくめちゃB級感漂う邦題の)本作は、フランスの50年代後半〜60年代に起きたなんだかお洒落で格好いい「ヌーヴェル・ヴァーグ」ほどの波も起てられなかった、2007,8年ぐらいからアメリカのインディペンデント作の中で起こった「マンブルコア」という流れで作られた作品。制作&主演に名を連ねるマーク・デュプラスはマンブルコアの中心核のデュプラス兄弟の兄。(あ、弟だったかも)
マンブルコアといえば最近だとヒットしたグレタ・ガーウィグ主演の『フランシス・ハ』も一応その流れだけどマンブルコアっぽさはジョー・ スウォンバーグ『ドリンキング・バディーズ』とかのほうがある。そもそも、マンブルコアは一応終了宣言もされているし、今はもうないのです。
それにしても『彼女はパートタイムトラベラー』はくだらないけれど夢があって個人的には良かったのですが、『ジュラシック・ワールド』はどうなのかしら・・。『ジュラシック・パーク』シリーズが大好きなのでちと心配。
とにかく言いたいことは超インディーなマンブルコア出身の監督に才能を見いだして超大作『ジュラシック・ワールド』を撮らせてしまうスピルバーグってやっぱりどうかしてる。
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