この作品で最も感情が揺れ動くのはチワワをおばあに預けて1日面倒を見てもらったときに脱走してしまうシーンだろう。
居なくなったものを心配して探し回るという行為そのものが、ラストで明かされる悲しい過去を彷彿とさせて、おばあの気持ちが大きく揺れ動いた様に見えた。
セントラルクエスチョンでもある、花瓶の大金は何なのかという所の派生があまり上手くいっていない様に感じた。
主人公はスターを目指してポルノ女優をやっているが、性格的には受動的でこの仕事を踏み台に次のステップへという意思もあまり感じない。
この職種でなければいけない理由が私には今ひとつわからなかった。
しかし、ヘミングウェイのひ孫という事がこの映画のキャスティングの謳い文句になるくらい、まさに「老人と海」を体現していた。
あと、邦題ダサすぎて引く