何も起こらないけど、なんかいい。
レナ・ダナム演じる主人公は大学卒業後、就職せずに実家に帰省。デザイナーとして成功している母と優等生の妹の間で、将来が定まっていない自分自身に負い目を感じながら日々を過ごす。
この手の大人の階段をのぼる直前のお話は大好物! モヤモヤ、いらぬことをしたり、嫉妬や失敗、後から考えると大したことはないが、自分自身は大問題。なんだか、人生のカウントダウンで追い詰められる日々を送る感じ。
さらに、ストーリーのテンポやセリフの言い回し、ロケーションなど処女作とは思えないセンスで溢れている。あっという間に鑑賞時間が過ぎ、作品が愛おしくなった段階でエンドロールへ突入した。
本作が資金を自分で集めた自主制作映画であること。キャストがレナ・ダナムのリアルな母と妹と友達、ジャド・アパトーからのフックアップなど、本作を起点に彼女の映画人生が予想以上の方向へ動き出したことを考えると感慨深い。
GIRLS 観ようかな〜。