FREDDY

30デイズ・ナイト2:ダーク・デイズのFREDDYのネタバレレビュー・内容・結末

2.6

このレビューはネタバレを含みます

スティーヴ・ナイルズの同名コミックをベン・ケタイ監督が実写映画化したアクション・ホラー『30デイズ・ナイト』シリーズの第2作である本作は、不審な事件が相次いでいた"極夜"を間近に控えた前日の夜に突如として襲い掛かってきた吸血鬼一族によって占拠された、隣町まで128キロもの距離があるアメリカ最北の居住区・アラスカ州バロウで生き残りをかけた戦いに身を投じ、自らを犠牲に吸血鬼から町や住人を守った保安官で元夫のエバンの死から立ち直れず喪失感に苛まれながらも、ロサンゼルスへと訪れ吸血鬼の存在を世界に知らしめるべくバロウで起きた惨劇の"真実"を講演していたステラ・オルソンが、謎の人物デインの指示を受け接触してきた、同じ境遇に立ち"吸血鬼狩り"を行っていたポールやアンバー、トッドと合流し、バロウ襲撃を画策した吸血鬼一族を束ねる"リリス"に復讐を果たすべく潜伏先である地下道へと向かうも返り討ちに遭い、逃げ込んだ一室で吸血鬼化してしまったトッドをやむなく退治した後、救出にきたデインとともに地下道から脱出していた道中に遭遇した吸血鬼を拘束し拷問の末に手に入れた情報からリリスが再び"極夜"狙った「宴の計画」を画策していること知ったことで、リリスに仕え自ら吸血鬼化を望んだFBI捜査官シンパたちによって一時は命の危機に瀕しながらも計画を阻止すべくリリスとの戦いに身を投じていく様が描かれた作品となっているのだが、まず言いたいのは、今作は前作の直接的な続編ながら監督、キャストなどが一新され、主人公のステラを演じたのがメリッサ・ジョージではなくキーリー・サンチェスに変更となっている残念さは個人的には気になるところで、内容に関しても吸血鬼一族に家族を奪われた登場人物らが手を組み一族を従えるリーダー格の吸血鬼を退治すべく奔走していくことや、吸血鬼化に関する新たな設定、吸血鬼一族による襲撃も特定の場所のみならず至る場所で起きていたことなど面白いと思わされる要素はあったものの、惹かれるものが見当たらない登場人物らに盛り上がりに欠ける展開、無駄なシーンも多くて何を描きたかったのかがいまいちピンとこず、ラストカットもただただ首を傾げるばかり。リリスの呆気ない最期にも驚かされましたね。それとステラのエバンに対する想いも理解するのに困難を極めた。スプラッター要素は悪くはないが本作は暇つぶし程度の視聴が丁度良い一作ではないでしょうか。
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