ギデンズ・コー『怪怪怪怪物!』の主要キャラクターを分析するために観た。
監督はかなりホモソーシャルな世界に没入してる作家なんだと理解。
男性は幼稚で女性は早熟という、なぜだか今もまかり通っている「一般論」に、わたしは自分の身を以て全く納得できないので、それがそのままテーマのようなこの青春ラブストーリーには一つもノレないし、7年前ということを考慮しても古くさい価値観に嫌気がさす。幼稚性とか不器用が男性のセンチメンタルな武器として使用されるのほんとうに嫌い。
幼稚な男性が幅を効かせるのって、いつまでも男性にだけ幼稚性が許されてるだけなんだよね。というか、幼稚性を前面に押し出しても守られる男性優位の世界にいるだけなんだよね。女性は幼い頃から「自分の身は自分で守れ」とか「あなたが甘いから痴漢にあう」などと言われて育つから幼稚さを奪われるだけなんだよね。そうやって幼い頃から女性に早熟であること、賢くあることを強いるのに、大人になったらバカな男性の前でバカのフリをしないと生き抜けない局面もあるわけで。あーーームカつくわ。
……と、想いを広げてしまった。
それでも☆3なのは、わたしが基本的に青春ラブストーリーというジャンルが好きという悲しい性ゆえ。