国内最大のヤクザグループの会長が突然の事故死。覇権を争う組織の面々、そしてこれを機に、潜入捜査官を使いヤクザを支配下に置こうとする警察の思惑を描く。
一言でいうとヤクザブロマンス。8年間、潜入捜査官として組織にいたジャソンが、警察としての任務と、兄弟のように接してきた兄貴分チョンへの情の間で揺れ動く。複雑な伏線も謎解きもないシンプルな作品だが、それゆえに登場人物の心理が明確に伝わってくる。思い悩むジャソン、彼の望んでいたもの、幸せはなんだったのか?欲しかったものはなんだったのか。それは最後まで見れば明らかだと感じるだろう。