みけ

新しき世界のみけのレビュー・感想・評価

新しき世界(2013年製作の映画)
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鑑賞後に、「新しき世界」というタイトルがずどんと胸にくる。究極のアウフヘーベンだ。まさに新世界だ。こんなにも心が動かされるとは。
最後のシーンの表情で、『ワンスアポンアタイムインアメリカ』のデニーロを彷彿したのは私だけだろうか。ラストのあの一瞬に、思わず「あっ」と声が漏れた。「自分は何者か、主体としての自分はどこにいるのか」。作品中で主人公が悩み続けたこの問いの答えは、映画の最後の一瞬で明らかになるのだ。
真っ暗闇の世界のはずなのに、なぜか白い光が見える、そんな映画である。
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