お前こんなんばっかじゃねぇか…!!
って言いたくなるルイス•ブニュエル作品。
同監督作品内では傑作的扱いを受けている作品らしいです。
だが本当にそうか??
『ビリディアナ』の方が個人的には4倍くらい好きです。
どんどん背徳感に溺れてゆく隠れドMの人妻セヴリーヌ(Belle De Jour)を最盛期のカトリーヌ•ドヌーヴが演じ切ります…
これがフランス映画特有のメイル•ゲイズ(男性的視点)ってやつなんですかね。
フランス映画の本質は勝手にその哲学的側面や詩的性質にあると思っているのですが、ルイス•ブニュエルが描く不条理は余りにも俗世に寄りすぎていて、わかりやすさの代わりに何か重大なものを見失っている様な印象を受けました。
ただ、やはり主演のカトリーヌ•ドヌーヴの下手うまさは格別で、誰にでもできそうで絶妙にできない機敏な表情の変化は、その美貌の為ではなく、彼女自身の技巧によるものだと本作を観ていて確信が持てました。
やっぱり上手いんだなぁこの人…
まあでもオチは面白いですね…笑笑