昼顔の作品情報・感想・評価

「昼顔」に投稿された感想・評価

大好きな作品です.サンローランの衣装を纏い、夫を想いながら娼館宿のドアをノックするなんて、すごいストーリーだなと思います.ブニュエルは私にとって難しい作品も多数ありますが、映像の隅々まで思い出せる程観た映画は他にないかもしれません.
hitomi

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4.0
ドヌーブ演じる貞淑な若妻が、徐々にスレていくさまが実にかっこいい。
それでもエレガントさを失わないのはさすがのドヌーブ様。

斬新に洗練されたショットはさすがのブニュエル監督。
ドヌーブの妄想シーンにぞくぞくした。
liftman

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3.6
ほぼ50年前。
やっばり当時のフランスって最先端だったのねってことで、
あちこちに当時の日本人が憧れまくって、どうにかマネしてたんだなっていうファッションとかインテリアとかクルマとかのオリジナルが満載で眼福であります。
よく考えたら彼の国も日本と同じくらい戦争の被害被ってまだまだ庶民はつつましく生きてたはずですが。文化的背景が違いすぎる。

主人公の女性の性的な嗜好とか妄想とか売春宿に集まる客の性癖とか、時代が変わってもそんなに変化しないんだなと思う一方、この時代にここまで普通に映画になってみんな観てしかもヒットしてるとか、やっぱりだいぶ文化的な洗練を感じました。

個人的にはドヌーブさんよりは娼館の主推しでありますが、それでもやっぱり美しい主人公。
逆に8人の女たちあたりから映画を観始めた私にとっては全くの別人にしか見えず、過ぎ去った年月の長さを痛感してしまう映画でした。
ゐこ

ゐこの感想・評価

2.5
ピエールクレマンティかっこいいかもって思ってレビューみてたら顔が無理すぎるってコメント多くて泣いた
Tyga

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3.5
愛情と欲望と好奇心。
鈴の音と馬車の音。

車椅子の伏線の張り方は独特すぎる。雑なのか、一周回って有りなのか。

途中の日本人か中国人(?)かのオルゴールの箱みたいなのに入ってたものが何か気になる。

このレビューはネタバレを含みます

ジャック・ドゥミとの三部作のイメージが強く、「あの可愛い子にこんなことさせるの?!ひどい!!!」と憤りを感じる程。

あんなによく笑っていた『ロシュフォールの恋人たち』の次に公開された作品がこれ、ってファンにはえげつない仕打ちだな…

実姉フランソワーズ・ドルレアックの事故死があってから笑顔を見せなくなったのかと思っていたら、
ロシュフォールの恋人たち 1967/3/8
昼顔 1967/5/24
フランソワーズの事故 1967/6/26
らしい。

撮影時期は被っていたかもしれないほど。
明るさと暗さ、演技の幅がすさまじい…
えっ!うわわっ!て感じで想像以上だった。ピエール・クレマンティが出てくるまでは凄い興奮して見てた。出てきて萎えた。ピエール・クレマンティ、顔も演技も無理すぎる。カトリーヌ・ドヌーブは凄く良かった。場面転換の思い切りの良さが常に良い。
Aika

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4.0
清楚で美しい若妻セヴリーヌは、優しい旦那さまと何不自由ない生活を送っている。
しかし心の中はマゾスティックな欲望が渦巻き、とうとう昼だけの娼婦「昼顔」となり二重生活を送ることに。

現実と幻想、そして妄想。境界線がなく曖昧模糊に溶けていく。
血の気を感じないフランス人形のようだったセヴリーヌは、抑圧され続けた欲望を解放することで、その硬質だった表情も変わり人間らしくなっていく。

娼婦になることは、夫には性的興奮を感じられない自分を改善しようという妻としての務めだったのか
それとも自分自身をすべてから解放するためだったのか。

鈴の音が鳴り馬車が走り去っていく。
それはどの世界の幕引きを意味していたのか。知っているのは清廉な娼婦セヴリーヌのみ。
こういうの好きなんだよっていうと悪趣味に聞こえるかな笑?

さすがブニュエルで、時たま現れる画が絵画のように美しい。
Ryosuke

Ryosukeの感想・評価

3.7
本作はカラーであったが、ブニュエルの作品はモノクロの方が異様な雰囲気が出て良いのかもしれないと思った。映像的にはいまひとつインパクトが足りない感じもある。
カトリーヌ・ドヌーブの魅力を全面的に押し出した作品なのだが、個人的にはそこまで好きでもないのでプラス要素にはならなかった。やはり相当な気品のある女優であるとは思うのだが。ドヌーブが好きな人にはたまらないのだろう。ブニュエルの脚フェチっぷりも存分に発揮されていた。
貴婦人の性的欲求に関しては、正直おっさんの妄想っぽさも感じてしまうのだが。
「アンダルシアの犬」のラストを思わせる荒涼とした浜辺やでかいアジア人(ゲイシャクラブカード???)が妙に印象に残る。
幻想のシーンにはブニュエル節が出ている。泥をぶつけるシーンはジャンプカットが奇妙な効果を出す。次第に夢であることが明示されず、シームレスに現実と接続されるようになり、それがラストに活きてくる。
どの部分が夢、幻想であるかはっきりさせないことで、ラストの半身不随から回復した部分が幻想なのか、それとも主人が殺されかけるまでの展開自体が幻想なのか二通りの解釈が許されることになる。
ラストに夢のシーンの印である馬車がやってくることを考えると前者が素直だが、亭主が車椅子を見て不安を覚える(後の半身不随を予感)という現実的でない描写や夢が夫への罪悪感から自らを罰するようなものであり、また被虐趣味の表れであることを示した前半を考えると、夫の友人と奇妙な客に追い詰められていく後半の展開自体が夢であったとも考えられよう。
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