kurita

昼顔のkuritaのレビュー・感想・評価

昼顔(1967年製作の映画)
4.5
主人公であるセブリーヌは幼少期に起きたある事件をきっかけに自分自身を汚い存在だと感じている。それゆえに、完璧な夫からの無償の愛に罪悪感を覚えているように見えた。だからこそ夢や妄想で自分自身を罰しており、夫から罰してほしいと願っている。
そして現実でも自分を罰するために娼婦として働き始めるが、罰を受けることによって気分は晴れやかになっていくセブリーヌ。
しかしクライマックス、完璧な夫の身に起こる悲劇によって彼女は自分を罰する必要がなくなる。
からのあのラスト。鈴の音が鳴り始めるあのタイミング、全身の毛が逆立つほどゾクッと来た。ものすごい切れ味だった。
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