kuritaさんの映画レビュー・感想・評価

kurita

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映画(1914)
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デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章(2024年製作の映画)

2.5

嫌味な表現になるかも知れないが、すごく今っぽいアニメだった。
日常と非日常、現実と虚構、生々しさと白々しさ、相反する要素が組み合わさり同時に提供されている感じ。
示唆に富んでいるとも言えるが、提示され
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ファースト・カウ(2019年製作の映画)

3.0

面白いと思いつつも、苦手な要素がある(主人公の悪さがいつバレるのか、といったサスペンス要素)。微妙な緊張感が続き、良くないクライマックスが訪れる不穏な雰囲気が少し苦手。クライムサスペンスならまだしも、>>続きを読む

(2021年製作の映画)

4.0

すごい面白かったな。
背景は諸々あるということは見聞きしたが、それ抜きでも非常に面白く観ることができる。全ては空虚な虚構の、仄暗い御伽話。

オオカミの家(2018年製作の映画)

3.5

えげつない作り込みで観ているだけで気が遠くなりそうだった。表現方法としても革新的だが、ストーリーも容赦ない…
人間の精神世界を具現化したかのような怪作。恐ろしいものがある。

ヴェルクマイスター・ハーモニー 4Kレストア版(2000年製作の映画)

5.0

良かった。タル・ベーラ作品の中でも1、2を争うくらいには好きな作品になった。
最初から最後まで画力が強すぎる。その力強さは圧倒的で、もはや暴力的ですらある。それほどに全てのシーンがありありと脳裏に焼き
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ゴースト・トロピック(2019年製作の映画)

4.5

こういった夜中に徘徊しなきゃいけない系映画が大好きだ。最近だとアケルマンの『一晩中』を思い出す。
日が傾く経過をじっくりと見せる長回し。これは観ている側と映画の中の人物たちとの時間経過が同じ、同じ時を
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Here(2023年製作の映画)

4.0

バス・ドゥボス監督作品は観たことなかったが、好みの作風。毎回スタンダードサイズで撮っているのだろうか?今後もチェックしたい。
今作は常に鳥の囀り、樹々のざわめき、建設現場の音が溶け合うように響く。窓ガ
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みなに幸あれ(2023年製作の映画)

2.5

とても陰湿な村嫌映画だった。テンポが良かったし、チープになりがちなゴアも恐れずに直接描写していて思い切りが良い。
だが頭カチ割りシーンは唐突だったな、「やっぱね!」という感じの展開ではあったが、しかし
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アクアマン/失われた王国(2023年製作の映画)

3.0

テンポよく楽しく観ることができる。このくらい軽い気持ちで観られる映画があるのは良い。どこもかしこも悲惨で景気の悪い話ばかりで現実に気が滅入るとき、少し楽になる。ほんの気休めにしかならないが、それでもい>>続きを読む

⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

3.5

横溝正史かと思ったじゃないか…イヤな村のイヤな一族物語。これ子供観て良いやつなのか…?と思いつつも、このヘルジャパンの嫌なところを煮詰めた作品を直視することは大事かも知れないなと。
狂った世界でまとも
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VORTEX ヴォルテックス(2021年製作の映画)

3.0

ハネケの『愛、アムール』を観た時もそうだったが、オープニングの段階で見始めたことを後悔し始める。
このテーマで、年老いてもなお仲睦まじい夫婦を冒頭で見せられる事ほど残酷な事はない。なんてものを見せるの
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ショーイング・アップ(2023年製作の映画)

2.5

今まで観たケリー・ライカート作品の中で比較すると見劣りするなと、個人的には。終わり方がめちゃくちゃ良かったけどな。
単に不機嫌な人を見続けるのが辛かっただけかも知れないが。
猫が可愛かったけど蔑ろにさ
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ヴィオレット・ノジエール(1978年製作の映画)

3.5

念願かなって字幕付きを観れた。
しかし、感想をどう言えば良いのか分からずにいた。
描かれていないシーンについて思いを馳せ、つらく悲しい気持ちになった。
すげぇ作品だな…シャブロルのミューズ。儚く美しい
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ぼくがこわい黒いもの(2023年製作の映画)

2.0

不安についてなのかなーとは思いつつ。なぜ黒いものなんだろうな。
アニメーションもシンプルでかわいく、短いながら良かった。
この人の作品は中編くらいのものを観てみたいな。

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

3.0

「良い」と感じる瞬間が多々あるのだけれど、その瞬間とは別で全体的を通して観た時になんとも言えない胡散臭さがあり、その良さを手放しで喜べない感じ。「とはいえファンタジーみたいなものだし…」と頭では分かっ>>続きを読む

ハッピーハッピーサタデー(2018年製作の映画)

1.0

全部嫌だったな。微妙に嫌なリアリティはあったが。面白がれないし感じ入ることもできないなぁ、と。

Blue/Orange(2020年製作の映画)

2.5

良い映像の断片を繋ぎ合わせた抽象的な作品てずるいよなと思う。良い、としか言いようのない仕上がりにしかならない。長くもなく、意味不明なわけでもなく、郷愁に訴えかけるような映像の連なり。多少のあざとさはあ>>続きを読む

ニヒル(2021年製作の映画)

2.5

何とも言えない味わいだな…内容的にはありがちだけど、独特のテンポがあって面白いと感じた。キャスティングも地味にも関わらずどこか特徴があって良い。
他にも観てみたい。

永峰中村飯塚(2021年製作の映画)

2.5

面白かったな。途中かなりイラついたが、それも自分の子供っぽさ、わがままさゆえかも知れないと、ふと我に帰る内容。
他人は面白い。ほんとそうですね。でも飯塚は好きになれないけどね。ごめんね。そういう事もあ
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(2019年製作の映画)

1.0

2019年にこんな作り尽くされたテーマを改めてやる意味があったのか謎。あまりにも凡庸すぎて閉口する。
もっと演出やキャラクターに面白みがあればまだしも…ヘテロ男性(おそらく)の監督がなぜこのテーマを?
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こじらせて屋上(2022年製作の映画)

1.5

ショートだが、この短い間にイライラが詰まっていた。良いんだけどキャラクターがどうにも好きになれないのは致命的では?この短い間でさ、どっちもだよ、2人とも。好きにならせてくれよ、短いんだからさ。キャラク>>続きを読む

雨のまにまに(2020年製作の映画)

2.5

これは…とんでもなくかわいらしい…
ほんのひとときを切り取る、という意味ではとても良い。だから何だと言われるとまぁそれまでだが。しかし、人生の中でこんな一瞬があるといいよね、きっと。

煙とウララ(2022年製作の映画)

1.5

つまらないとかそう言うのではないし、嫌いというわけでもないが、観ても何の感情も湧き起こらなかった。虚無感だけが漂う。明るい作品のはずなのに。何もない。

更けるころ(年製作の映画)

2.5

女性のTシャツの首周りが絶妙なヨレヨレ具合でいい。
そして意味のない気怠い会話、Tシャツのようにヨレヨレの時間、なんだかイイね。またいつか、そのうち、会いたいような気もする。もしかしたらこれきりかも知
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まる(年製作の映画)

1.5

最終的に「普通がええんか?」という気持ちになってしまったな。家を綺麗に整えて、食事を作り、洗濯をし、労働(?らしきリクルートスーツ)をし、普通の毎日を送ることが賞賛されるのか、まぁそうか。単純に好かな>>続きを読む

花と修羅(年製作の映画)

2.5

立て続けにテーマが近い作品を観たせいだけれど、若い女の子2人が主人公(同性愛的なニュアンスのある)の場合、撮ってるやつは最終的に2人を走り抜けさせたがるんだな、と。
なぜなのか。しかし、わからいでもな
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駆け抜けたら、海。(年製作の映画)

3.5

女の子が2人いるだけでもう映画なんだな…と。
銭湯のシーンも、ダンスも、雨の中1人で泣きながら歩くのも、2人で手を繋いで走るのも、それだけでいい。断片的なそれぞれがとてもいい。

バレエ・メカニック(1924年製作の映画)

2.5

国立西洋美術館「キュビズム展」内の上映にて鑑賞。
撮影がマン・レイってのがまたすごい。
レジェは1914〜17年まで第一次世界に従軍し、大戦中に見た兵器の機能美に魅せられたとのこと。またその間にチャッ
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SISU/シス 不死身の男(2022年製作の映画)

3.0

とんでもないジジイ映画だ…とにかく喋らないし、肉体的にも精神的にも強すぎてゾッとする。ファンタジーだ。
犬ちゃんを可愛がってるかと思いきや、ちょいちょい雑に扱ってるところがいいなと思いました。
出てく
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イコライザー THE FINAL(2023年製作の映画)

3.5

こっわいよー、マッコールさん…どんどん怖さが強調されているというか、善人でよかったよ本当。最後のトドメから絶命までの見守りシーン、何あれ、怖過ぎるだろ。ホラー演出すぎてもう…
しかしもうちょい戦闘シー
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湖の紛れもなき事実(2023年製作の映画)

4.0

あまりのやるせなさに最後は思わず落涙してしまった。まさかラヴ・ディアスで泣く日が来ようとは。
ほぼ全編渡って相変わらずなテンションなのだが、そのせいでラストシーンのエモーションに不意を突かれた、という
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マルケータ・ラザロヴァー(1967年製作の映画)

1.5

シンプルに好きになれなかった。単に自分がキリスト教圏周りの話がどうにも受け入れ難いからだと思う。
映像はとにかく素晴らしかったし、ロケーションも最高だし、編集も好きだし、めちゃくちゃすごい作品であるこ
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Bi Gan | A SHORT STORY/ビー・ガン | ショートストーリー/壊れた太陽の心(2022年製作の映画)

4.5

この手の映画に弱い。猫の旅、ファンタジックな世界観、奇妙で悲しい登場人物、好きな要素全詰めだった。観る人を選ぶ作品ではある。「だから何だ」と言われたら「本当そうですよね」としか言えないけどな。でも好き>>続きを読む

DOOR III(1996年製作の映画)

2.0

時代を感じる…トレンディだ。この時代の生保営業女性に対する偏見すごいな。これじゃシンプルに売春では?話の展開として仕方ないかも知れないが倫理観バグってる。
しかしライバルとの友好な関係性はなかなか良か
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カリスマ(1999年製作の映画)

3.0

ここにも松重豊さんが…どこにでも出てるな。
音楽のテイスト、ポップでコメディタッチな部分などがポスターで抱いた先入観を裏切ってくる。また意味ありげな要素が多いがやはり説明はしない。ここまでくるとちょい
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夜の話(2006年製作の映画)

2.5

夜を計測し、夜を採取する2人。それに同行する男。
抽象的で実験映画っぽいニュアンスだが雰囲気だけとも言える…嫌いじゃないけど。

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