kuritaさんの映画レビュー・感想・評価

kurita

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ジュ・テーム、ジュ・テーム(1968年製作の映画)

3.0

色々と、ファスビンダーの『あやつり糸の世界』を思い出すような作品だった。わりとこの手の映画は好きだな。『アルファヴィル』とかも連想させる。
また、ゾラン・ジヴコヴィッチの「死」という短編小説は悪魔と取
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バンパイアハンターD(2000年製作の映画)

4.5

いま観ても異常なクオリティだと思う…スクリーンサイズで観たのは初めてだったが、そのサイズ感で見ても画面の密度が異様でとにかくゴージャス。すごすぎる…
あまりの画面密度に気持ち悪くなったほど。
ただ、一
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愛を耕すひと(2023年製作の映画)

4.0

毎回苦難に見舞われるマッツ氏。本人がきっとそう言う脚本好きなんだろうな。毎回殴られたり拷問されたりハブられたりしてて、見ていて辛いものがある。しかしそれが似合うんだよな〜〜〜、不幸や苦難が似合う男、今>>続きを読む

ファーストキス 1ST KISS(2025年製作の映画)

2.5

主演2人はとても良かった…けど、演技のテンションも飲み込みづらく、また理屈もちょっと考えただけでも色々おかしいのでは、と立ち止まってしまう箇所が散見され気が散る。しんどい。

ザ・ルーム・ネクスト・ドア(2024年製作の映画)

4.0

とても良い作品だと思いつつ、あまりに現実離れした美しさの中で繰り広げられる物語なので、庶民には到底寄り添える高さではない。ハイクラスすぎる。
そしてマーサの部屋に置かれたアート作品、文学の引用や画面そ
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斬る 4K版(1962年製作の映画)

3.5

オープニングの斬れ味が良い(斬るだけに)。近年見た作品の中でもトップクラスのオープニングだったな…
そして天知茂、顔が良すぎるだろ。びっくりした。こんな人がいたのか。
介錯のシーンもめちゃくちゃ綺麗だ
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おんどりの鳴く前に(2022年製作の映画)

4.0

このスローな不穏さが面白い。からのクライマックスの急展開がそそる。主人公の演技がリアリティあるな…斧ッ…!
パンフレットにも解説があったが、雄鶏が何を表しているか分からないと楽しめない部分もあるかと思
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炎上 4K デジタル修復版(1958年製作の映画)

3.0

恐ろしい映画だった。
特にクライマックスの炎上シーンの撮影がすごい。映画の中で何かが燃えるシーン入ってるとめちゃくちゃテンション上がるんだけど、数々の燃えシーンの中でも屈指の炎上…すごい見せ方だ。火の
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トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦(2024年製作の映画)

4.5

いくらなんでも最高すぎるだろッ!
もう最初からニコニコですよ、いきなり殴り合いの殺し合い。手が早いッ!
しかしまぁ最高加減に関しては語るに及ばず、刮目せよッ!それ以外あるかッ!
こんな異常な映画が上映
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ブラックバード、ブラックベリー、私は私。/ブラックバード、ブラックバード、ブラックベリー(2023年製作の映画)

3.0

赤裸々な映画だった。
不必要に笑顔を作らず、不機嫌そうで、好かれているのか嫌われているのかわからない。けれど、それでも自分なりの人間関係を築いている。何となくのイメージで、アジア圏に比べてまだ男尊女卑
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ミュージック(2023年製作の映画)

3.0

変な作りの映画だった。見方が難しいな。
だが、だがしかし…恥を忍んで正直にいうと、ほぼ寝ていた。気持ち良いくらいの爆睡だった。タルコフルキーの「ノスタルジア」と同じくらい寝た。あまりこんな事ないんだけ
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I Like Movies アイ・ライク・ムービーズ(2022年製作の映画)

3.5

ボンクラ映画好き中年にとても刺さるだろうな、まるで自分のことのように居た堪れない(中年でなくともそうかもしれない)。何か分かったような気になってしまったり、誰かを心の中で見下していてそれを相手にも見透>>続きを読む

ロボット・ドリームズ(2023年製作の映画)

3.5

友人でも生涯のパートナーでも血を分けた家族でも、いつかはきっと別れが来る。別れの寂しさを紛らわせながら誤魔化しながら生きていく。それらを誰もが繰り返さざるを得ない。
これからもきっと避けられない別れが
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市民捜査官ドッキ(2024年製作の映画)

4.0

韓国映画の底力えげつないな、エンタメ作らせたらもう…
社会問題を取り扱いつつ、しかし笑いと涙と義憤、なんという力強さか。心意気が違う。こんなしっかりしたエンターテイメントで楽しめるにも関わらず、社会的
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不思議の国のシドニ/日本のシドニー(2023年製作の映画)

2.0

めちゃくちゃ変な映画だったな…よく出たね、ユペール。本当にすごいよ…
伊原剛志もずっっっと眉間に皺寄せて、どういう演技なんだ?不思議な…
そしてユペールが大阪や京都や、な…奈良に…?奈良で撮影したん?
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どうすればよかったか?(2024年製作の映画)

4.5

途方もない映画だった。
感想は難しい。どのくらいの時間撮影していたんだろうか。よくそれを編集し切れたなと、まずそこに感心してしまう。そして最後まで諦めずに撮影し続けて、姉に心を寄せ続けたトモちゃん(監
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アンゼルム “傷ついた世界”の芸術家(2023年製作の映画)

3.5

3Dで観たかったな…
キーファー初心者にはちょうど良い導入作品で、作品のデカさを生で体感したいと思った。
もう少し考えたい、というか、作品をまず観たい、というか、体感したい。

ヴェノム:ザ・ラストダンス(2024年製作の映画)

3.0

ヴェノムちゃん、かわいいよ…なんでそんなにピュアでイイやつなんだよ、ずるい。
リス・エヴァンスも裏切らねぇな〜、イイよね!そーゆーアンタを観たいんだよ!
と、終始そんな感じで楽しめました。
しかし、後
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ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ(2024年製作の映画)

4.0

やはり池松壮亮に触れないわけにはいかない、そのくらい素晴らしかった。
あの血みどろ加減はインドネシア映画を彷彿とさせる…イコ・ウワイスと戦って欲しいしヤヤン・ルヒアンと戦って欲しいよ。ザ・レイド3に出
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絶好調(1965年製作の映画)

2.5

デジタル修復、めちゃくちゃ綺麗でびっくりした。
内容はまた風刺が効いてるけれども、編集が独特だな。元のバージョンみないと何とも…でも入りとしてはこのくらいのボリュームがいいかも。他の作品も観てみたくな
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美しき仕事 4Kレストア版(1999年製作の映画)

4.0

ドゥニ、やはり好きだな。どれ観ても面白い。閉鎖的で余所者で、相容れない人間の生き様を描かせたらもう…
ドゥニ自身がそう感じているのだろうな、どこへ行っても自分が異物だという感覚。それはクレール・ドゥニ
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ポーラX(1999年製作の映画)

3.0

カラックスはやはり、クライマックスだよな、と。全てを覆す衝撃をラストに持ってくる。良いと思う。
しかしこんな話だったっけ…と自分の記憶の頼りなさに戦慄しながら観た。

Bico(2004年製作の映画)

3.0

知らずに観てしまったがカウリスマキだったのか…カメラと被写体の距離感が心地よい。こんな村は世界中にどのくらいあるだろう。知らないうちになくなってしまう小さく美しく、寂しい村。誰にも顧みられず、なくなっ>>続きを読む

がんばれよんぺーくん(2018年製作の映画)

1.5

あまりにもMADな世界観で若干心配にもなるが、観た端から記憶が消えていくのでその心配も記憶から流れ落ちていった。
でも、よくこれを作ろうと思ったな、と思うと同時に、よく作り切ったなと感心すらした。心意
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くみかえの日(2003年製作の映画)

2.5

思ったより悪くない。後半からの展開が良かった。というか、ロケーションのなせる技だとは思う。海辺はイイな、一気に映画的なニュアンスが強まる。
「夜の話」「水路の兄弟」でもそうだったが、この監督は日常風景
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夜の話(2000年製作の映画)

2.5

夜を計測し、夜を採取する2人。それに同行する男。
抽象的で実験映画っぽいニュアンスだが雰囲気だけとも言える…嫌いじゃないけど。

水路の兄弟(2002年製作の映画)

1.5

日本のどこにでもありそうな水路、というかドブみてぇな川を舞台に、独特な理屈が罷り通る、独自の世界が繰り広げられる。
面白いかと言えばそうでもないが(ほんの15分がめちゃくちゃ長く感じた)、チャレンジン
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ヒューマン・ボイス(2020年製作の映画)

3.0

とてつもなく画面がゴージャス。凝りに凝った部屋と衣装、しかし少し歩けば書割のような開けた場所をウロついてみたりとおかしなセット。舞台っぽい見せ方。
部屋にはアルテミジア・ジェンティレスキ「眠れるヴィー
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Cloud クラウド(2024年製作の映画)

3.5

黒沢清の作品は常に「他人が考えていることはわからない」に尽きる。そして相手はサイコパンやもしれぬ、という感覚。人間を信用してない感じがとても面白い。
また吉岡睦雄さん、めちゃくちゃいいな、合うね。も
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リリー・マルレーン 4K デジタルリマスター版(1980年製作の映画)

4.0

とんでもない女の叙事詩。
あの曲がいつまでも耳から離れない。何度も何度も嫌というほど繰り返し劇中で掛かる「リリー・マルレーン」。同じ曲であるにも関わらず、聞く度にその意味が変わり、時に涙が溢れ、時に気
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ヒューマン・ポジション(2022年製作の映画)

3.5

画面構成がめちゃくちゃ綺麗。スローで静かで言葉少なく、余白が多い。それが心地良い。
この丁寧な映画作りは主人公の真摯な取材姿勢と繋がる。何か大きな出来事が起こるわけではないが、日々の見落とされがちな悲
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Chime(2024年製作の映画)

4.0

黒沢清が凝縮されていた…凄まじい密度の清で息苦しいほど。ガラス越しに人通りが見えるだけで怖い。光が部屋に差し込むだけでも、日常のふとした瞬間がずっと怖い。自分が普段過ごしている日常と地続きの、この世界>>続きを読む

映画検閲(2021年製作の映画)

4.0

好きな映画だった。虚実入り乱れる作りの映画が好みだから、ということもある。
後半特にスクリーンサイズと画質の組み合わせがぐちゃぐちゃに入れ替わる感じ、若干ノイズになるけど好きだな、居心地が悪くて面白い
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エイリアン:ロムルス(2024年製作の映画)

3.0

全体的に古くさいガジェットデザインがめちゃくちゃイケとる。今の「エモい」という感覚を上手いこと取り入れつつ、翻ってそれが1作目と呼応していて旧作ファン(もとい中高年)にもブッ刺さる。オープニングのタイ>>続きを読む

アニエス V. によるジェーン B. デジタルレストア版(1988年製作の映画)

3.5

今は亡きジェーン・バーキン、と思うと、感慨深さしかない。彼女は、シャイでありながら目立ちたがり、秘密主義かと思えばオープンなマインド。美しく、しかし女性的すぎない格好よさは中性的で、捉えどこらがない、>>続きを読む