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昼顔のadamのレビュー・感想・評価

昼顔(1967年製作の映画)
4.0
ドヌーヴのファッションセンスの良さには目を奪われるが、これは可愛いお洋服を楽しむフランス映画ではない。官能映画と呼ぶべきものでもない。娼婦の放漫さを描く映画は無数にあるが、これは自らの罪を罪で消そうとした女のもがきだと思った。夫のことをどれだけ愛していても不感症である自分を責め立て、娼婦となってまた罪を作る。その罪悪感が友人を介した告白によって、悪夢と共に一瞬で消え去る。畳み掛けるようなラストへの一瞬の展開は、奇妙な清々しさを残した。
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