ぐだぐだ

かしこい狗は、吠えずに笑うのぐだぐだのネタバレレビュー・内容・結末

3.6

このレビューはネタバレを含みます

哀愁しんでれらを見たので続けて視聴。

特に前半はちょっと恥ずかしくなるような青春演出だなーと思って見てたんだけど、さいごまで見るともはやそれすら計算?と思えてくる。
最初のミサの語りなんて、自主映画でちょっと拙い感じだからこそ、こそばく感じながらも違和感ないわけで、これが全体にウェルメイドっぽいつくりだったら「ははーん1人語りかあ、信用できない語り手ってわけね」とか思っちゃってたかも。

さてミサは、どこまで本当のことを言ってたんだろう?
ネットで見ると、映画内のイズミの行為は本当は全てミサがやったことでイズミは単なる被害者っていうのもあったけど…。
私がラストのセリフ「イズミが教えてくれたメイク、うまくできたかな?」から想像するには、やっぱりイズミが嘘のつき方を教えてくれたのであって、語った内容は大筋本当のことなんじゃないかなーと思った。
で、イズミ殺害に関わる肝心なところだけが嘘。(正当防衛ではなくて、明確な殺意があったんじゃないか?
金太郎とチュン太、2人も友達が殺されてるんだもんなあ!)

ミサ1人がサイコパスで最初から最後まで全部嘘よりも、イズミの魔力に取り憑かれたミサがイズミ化していくっていう物語の方が単純に好みなのよね。
数年前の映画のジョーカーも、夢オチじゃなくて本当と嘘が混じっていてほしいって思ってた気持ちと似てる。

可愛くない!ブサイク!と何度も言われる(自分でも言う)ミサだけど、こたつシーンで明らかになるようになんだか妖しい魅力があると思っていたから、最後の展開はびっくりしつつ納得した。
低くて訥々とした喋り方もいい。

こたつシーン、エビ食べてんだよッ!、唐揚げちゅんちゅんとか、強烈だけどあんまり思い出したくない名シーンが色々あって楽しかった。
ブチギレ食事シーンが好きな監督なんだなー。

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ペティギュアの色が反転している=劇中のイズミとミサの役割が逆、という指摘は確かにそうかも…!!!
拘置所で塗り直すこともできないだろうしなあ。
うわーーまじか。めちゃめちゃ嫌な話だ!笑
ぐだぐだ

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