古き良きハリウッド・ブロックバスターを彷彿させる圧倒的スケール感の災害パニック作品。例えハリウッドの二番煎じと言われようが、こういうかつてはアメリカ映画でしか観ることができなかったスペクタクル作品を韓国映画界が堂々と作り上げたことがもう嬉しくて堪らないのである。パニック映画の王道的プロットをしっかりと踏襲しながら、極限状態で展開される人間ドラマは韓国映画お得意の本能剥き出し描写と相俟って悲壮感マックスへ。建物に取り残された人たちやエレベーターに乗った人たちをやたらと火ダルマ&転落死させるとか、最後は無理矢理泣かせの演出が入っているが遠慮のない殺戮描写も流石韓国映画と思わせる。
15/08/13 再鑑賞